こんばんは。IT業界にはプログラマー35歳限界説という長年囁かれている説があります。プログラマーとして仕事ができるのは35歳が限界という恐ろしい話です。35歳を過ぎたら仕事が無くなるのか?一般的には35歳以降は管理職になるしかないと言われています。それでは管理職になれない人は、路頭に迷うことになるのでしょうか?
自分43歳ですけどプログラマーやってます
結論ですが、プログラマー35歳限界説なんてものは嘘です。自分は43歳ですけどプログラマーやってますので。俺が証拠だ(笑)。現役バリバリでございます。
そもそも自分がプログラマーになったのは32歳からです。プログラマーとして初めて入った会社の入社式で、プログラマー35歳限界説というものがあることを知りました。俺の寿命はあと3年かよ!って、その時思いましたね。入社早々に余命3年を宣告されて、かなり気分が悪かったことを覚えています。
3年しかできないとか冗談じゃない!と思いました。35歳限界説など打ち破ってやろうと考えました。そして、その後は色々とありましたが、35歳を通過し、現在の43歳に至るまでプログラマー(SEとしての仕事もやってます)として仕事ができています。
自分の周りにも40歳以上で、プログラマーとして働いている人は多くいます。20代、30代に比べると確かに減りますが、限界などと言うことは一切ありません。
なぜ35歳限界説が囁かれているのか?
35歳以上でも問題ないプログラマー職ですが、なぜこのようの説が流れているのでしょうか。
1. 体力的な限界
プログラマーは3K職などと言われ、非常に体力的にキツイ仕事だと一般的には思われています。そんなことはないのは以前ブログで書きましたが、いわゆる日本的なブラックIT企業に入ると実際に激務になることが多いようです。新卒からそのような企業で働いていると結果的に肉体的な問題で35歳が限界になってしまう。
2. 管理職への移行
一般的なIT企業では、35歳ぐらいからプログラマーから管理職へ進むケースが多いです。プログラマーをやりたいと思っても組織の構造上、上の立場にならざるを得ず、プログラムを書ける立場には居られなくなるようです。実際には1.の体力的な問題というよりは、管理職に移らざるを得ないために、プログラマーとして限界を迎えるケースが多いです。
40歳になっても成長はできる
年齢を重ねると、学習能力が衰えていくと考える人もいます。しかし、40歳を過ぎても本人のやる気次第で新しい知識を吸収し、技術力を高めて行くことは可能です。むしろ、年齢を重ね、経験を積めば積むほど技術力はアップします。アメリカなどでは、40代、50代でピークを迎えるプログラマーも多いようです。
確かに、歳を取ると新しいことを学んでいくことはなかなか大変になるでしょう。自らプログラマーを続けるのを辞めて、管理職を目指して行く人もいます。しかし、せっかく身につけた技術を使わずにいるのはもったいないことです。
40歳以上NGの職場がある?
転職などで40歳以上NGの企業があるようです。年齢条件で切られてしまうケースです。確かに40歳以上になると不利になることはある。
しかし、今の日本は高齢化社会です。40歳以上でプログラマーをやっている人はゴロゴロいます。企業によっては高齢の人ばかりが働いている会社があり、逆にそのような企業では40歳以上歓迎で、若い人は職場に馴染まないのでNGとしている会社もある。
また、現在はIT業界は人材不足です。求人情報を見るとわかりますが、仕事はいくらでもあります。年齢制限など付けていては、人が集まらないので、制限を付けていない会社も多いです。
40代の生き残り戦略
40歳でも問題ないことを書いてきましたが、もちろん安泰という訳ではありません。職場にはどんどん若くて優秀なプログラマーが入社してくるし、新しい技術も次から次へと登場してきますので、常に勉強は必要です。
40代が生き残っていくにはどうしたら良いのか?一番重要になってくるのは、職場での信頼ですね。雇う側も結局安心して仕事を任せられる人、払った金額よりもリターンの多い人を雇いたい訳です。当たり前のことですが、信頼される人材になることが何より重要です。
40代だから信頼が必要というわけではない。年齢に関係なく、信頼関係の築けない人は生き残ることはできない。この当たり前ですが、とても重要なことをしっかり認識して、日々行動をしていれば、仕事は常に回ってくるでしょう。
逆にこの信頼関係が築けない40代はヤバイです。20代、30代の人材よりもサクッと切られてしまう可能性はあります。40代にもなってこの程度かと思われてしまいます。なかなかシビアですが、それは仕方のないことです。世の中に楽にできる仕事などないので、常に頑張っていく必要はあります。ただ、別に40代だけの話ではありませんので、恐れる必要はないでしょう。油断せず、かと言ってあまり深刻にならずに歩んで行けばよいと思いますね。
それではまた。