32歳で底辺フリーターからプログラマーに転職した話

プログラマー

こんばんは。自分が32歳の時に、底辺フリーターからプログラマーに転職した時のことを書きたいと思います。30歳を超えたフリーターで何も才能や技術もなかった自分がプログラマーになることができました。その時にプログラマーになれたおかげで、現在40歳を過ぎていますが、なんとか普通の生活ができております。

給料は同年代の新卒から大手企業で働いている人と比べれば安いですが、日本のサラリーマンの平均収入くらいは稼いでいます。フリーター時代は月20万くらいで、年収にすると240万円ぐらいです。32歳の時にプログラマーに成ることを決断していなかったら、今ごろ恐ろしいことになっていたと思います。そんな自分がいかにしてプログラマーになれたのかをお話します。

未経験OKのあやしい会社に正社員として入社

自分がプログラマーに転職をした当時(10年ほど前)は、未経験でも採用OKという開発会社がいくつかあった。その開発会社の中のW社という会社に運良く入社することができた。W社すでに消えていますが、当時は派手に宣伝などをしていて業界ではそこそこ有名な会社だった。

当時ど底辺フリーターとしてくすぶっていた自分は、転職雑誌を見て正社員になれるところを探していた。32歳でフリーターはまずいというあせりがかなりあった。このままでは一生ど底辺のままの人生を過ごすことになる、、。

ただ、30歳を超えて才能も技術もない人間を正社員で雇うような会社はほとんどなかった。それは当然と言えば当然だが、そんな中でプログラマーという職種は意外にも未経験採用をしていた。

いくつかあった未経験者歓迎の会社の中で、W社に応募したところ、なんと1次面接のみで一発合格をしてしまった!

何かあやしいなと思いつつも、あっけなく正社員になれたことを素直に喜んだ。

※入社してからわかったが、かなりあやしい会社で、外見だけのハリボテのような会社だった。今でもこの手の会社は多いので注意が必要です。

1ヶ月間の研修期間にPHPを学ぶ

入社後に1ヶ月間の研修があった。この研修でプログラミング言語のPHPを学んだ。今思うと1ヶ月間給料ありで研修してくれたのはありがたいことだった。あやしい会社ではありましたが、今では感謝しています。ここで自分は後がないので、必死に勉強して、今までまったく知らなかったプログラミングの世界を知ることができた。

入社時は同期が20人ほど居た。ほとんどが自分と同じような未経験者だった。そして同期もほとんどが底辺という感じの人たちばかりだった。この人大丈夫かと思うようなメンヘラ系の人や今までずっと肉体労働しかやったことがない感じの人などがいた。中にはホストとかけもちという人も居た。まあ自分も底辺フリーターでしたので人のことは言えませんが。

この研修期間に必死で勉強したおかげで、なんとか今でもプログラマーとして仕事ができていると思っています。他の同期の人たちは、そもそも勉強嫌いの底辺が多かったので、ここでドロップアウトしてしまう人が半数ほど居た。

研修後にイキナリ派遣される

1ヶ月の研修を受けた自分を含む同期たちは、その後様々な開発会社やIT企業に派遣された。W社はIT企業の仮面を被った派遣ボッタクリ会社だったのだ(自分はチャンスをくれたW社には感謝はしています)。しかし、研修1ヶ月のプログラマーを雇う会社などほとんどなく、しばらくは待機状態になった。派遣される会社が決まらずに辞めさせられる人もいた。

ここで自分は運良くとある開発会社のテスターとして派遣されることが決まった。テスターなので、プログラマーとしての経験は不要だったのだが、テスターをやりながら改善提案などするときにプログラミングの知識は役に立った。

研修後に派遣される企業は、人によってバラバラだった。研修期間中に優秀だった人は、初心者の受け入れ体制が整っている企業に行けていた。自分は必死に勉強はしたが、優秀ではなかったので、テスターの仕事しかなかった。

2社目の派遣先でプログラマーとして仕事ができるようなる

1社目の会社は3ヶ月程で終わり、また次の派遣先を待つ形になるのだが、この時ラッキーなことに、初心者レベルでも受け入れ可能な小さな開発会社に入ることができた。

その会社は働いている社員に親切な人が多く、まだまだプログラマーとしては半人前の自分に学習を積ませながら、仕事をさせてくれた。ここでは2年程仕事をすることになり、プログラマーとしての基礎はすべて学ぶことができた。

その後は紆余曲折はあるが、プログラマーとして安定して喰っていけるだけの自信は持てるようになっている。底辺フリーターの頃とは給料も仕事のやりがいも比べようがない程充実することになった。

きっかけをくれたW社はあやしい会社ではあったが、プログラマーとしてのスタート地点に立たせてくれたので感謝しています。入る会社があやしくても自分でスキルアップしていける人であれば問題ないです。スキルさえあれば後からいくらでも転職可能です。30歳を超えるとイキナリ有名なIT会社に入ることは不可能です。とりあえずあやしくても良いから開発会社に入ってしまい、その後レベルアップをしていけば良いと思います。

プログラマーになるには適性があるかが重要

自分は32歳で未経験からプログラマーになれたわけですが、プログラマーとして適性があったと思っています。世の中にはこの適性を持っている人と持っていない人が居て、プログラマーの適性のない人はいくらやってもダメですね。これは才能とか頭の良さではなく、適性だと思ってます。

あやしいW社に入った時に同期が20人ほど居た訳ですが、やはり適性のない人はすぐにドロップアウトしていった。結局残ったのは半分以下、三分の一程度でした。結局適性のない人は勉強ができない。プログラマーは絶えず勉強が必要になるのですが、適性のない人はこれがシンドくてできないのだ。

さて、そのプログラマーとしての適性とはなんなのかという話ですが、自分が思うに論理的思考ができるかどうかですね。物事を考えてから判断できるタイプの人です。世の中には論理的に考えて行動出来ない人が結構居る。というか、ほとんどの人は論理的に考えることが出来ない。ほとんど感情で生活している。

感情で生活している人には、プログラマーという仕事は苦痛でしかないと思います。営業マンなどは感情タイプが多いですね。W社の同期にも明らかに営業マンタイプの人が居て、初めはすごいやる気を見せていたが、すぐに向いていないと悟って辞めていった人がいました。

プログラマーを目指す前に、自分が論理的なタイプかどうか知っておく必要がありますね。論理的に見えて、実は感情的な人は結構います。流暢に話して頭の回転が早いタイプの人は一見すると論理的見えるが、実は感情で動いている場合が多いです。

論理的な人の特徴は、オタクな人、機械音痴ではない人、スポーツなどやる時にフォームのチェックなどしっかりやる人(感覚だけに頼らない)、統計情報を見るのが好きな人、人に流されず自分を持っている人、高校受験の現代文が得意な人、論文など読むのが好きな人、とかが該当するかなと思います。

プログラマーは3Kではない

プログラマーは、「きつい・帰れない・給料が安い」の頭文字をとって3Kとか言われることがよくあります。自分もプログラマーになる前はキツイ仕事で、はたしてやっていけるのかどうか不安でした。

しかし、これは結論を言ってしまうと、人によるということになりますね。人によっては本当に3Kな仕事です。絶対にやるもんではないと言う人もいます。細かい仕事で精神をすり減らし、残業続きで帰れない仕事です。なおかつ給料が安いという最悪な仕事です。

一方で、人によってはプログラマーは楽しくてしょうがないし、楽な仕事だと思っている人も実は居ます。自分もその一人ですが、プログラムを作ることが基本的に楽しい。楽しいから楽に仕事ができる。仕事を効率的にこなすことができるので、残業も少ない。というか残業を自分でコントロールすることができます。

給料については、これはその人の能力次第でいくらでも上げることは可能です。いかにも日本的で3Kな会社に入ると給料は上がりませんが、勢いのあるIT企業などに入れれば給料は結構高いです。さらに外資の有名IT企業などに入ることができれば、何千万と給料がもらえるところもあります。本人次第で幾らでも可能性は広がる仕事です。

プログラマーになって良かった

底辺フリーターを卒業し、プログラマーになれたのは本当に良かったと思ってますね。プログラマーとしてはそんなにレベルが高い訳ではないですが、底辺フリーターに比べれば全然マシです。

フリーター時代はとにかく暗黒時代だった。かなりすさんでましたね。何も自分で決めることができない。言われた作業をこなすだけのロボットのような人生だった。プログラマーになり、自分の裁量で決められることが多くなった。プログラマーでも会社の言いなりで仕事をしないといけないこともあるが、自分でコントロールできる範囲は多い。自分でコントロールできている感が、人間的に生きていくにはとても重要だと思いますね。

まだ、色々と問題が出ることはあり、常にバラ色の人生な訳ではないです。当然のことですが。しかし、あの底辺フリーター時代には戻りたくないと心の底から思ってます。

それではまた。

コメント

  1. […] 以前の記事でも書きましたが、30代で底辺のフリーターからプログラマーに就職しました。フリーター時代は今思うとかなり心が荒んでいました。世の中を恨んでいましたね。2chに悪口を書き込みしていた事もありましたw。かなり不満が溜まっていたのだと思います。 […]

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