世間ではIT企業・SI企業はブラックだと思われています。長時間労働が当たり前で、やれ残業時間が月100時間超えただの、鬱になっただのと悪い噂話はよく聞こえてきます。
しかし、実際にはホワイトなIT・SI企業は結構あります。ブラックな企業が目立っているだけです。そんなにブッラク企業ばかりだったら、日本の社会はおかしなことになります。あまり知られていないだけなんです。
プログラマーやSE職に転職してみたいと思っているのに、世間で噂される超絶ブラック企業の話を聞いて、転職するのをためらっている人が結構居るのではないでしょうか。
そこで、プログラマー歴10年以上で、渡り歩いた企業は10社以上の私が、IT企業の実態と、ホワイトなIT企業を見抜く方法をご案内します。
私が出会った超絶ホワイトなIT企業
私は、特定派遣という形で働いている関係で、色々な会社で働くことができています。今まで居た会社は10社以上あります。その中にはブラックな企業もありましたが、こんなに楽で良いの?と思うくらいホワイトな企業もありました。
最近の話ですが、1年ほど働いていたあるIT企業では、残業はほぼゼロ。有給休暇も取りたければいつでも取らせてくれた。タイムカードなどもなく、遅刻しても誰にもとがめられない。体調が悪かったら速攻で早退する。リモートで在宅ワークもOKだった。
また、ある企業では、勤務時間が7時間半で30分短い。それで残業がないので、いつもめちゃめちゃ早く帰れる。オフィスも新しく建てられたばかりの超豪華なビルディング。食堂やオフィスのデスクなどもいかにもアメリカのIT企業ぽい感じでオシャレな空間になっている。そんな環境なので、働いている人もどことなく穏やかで、ギスギスした感じがない。とても働きやすい環境だった。
面接を受ければ一発でわかる
ホワイト企業で働くには、まずホワイト企業であるかどうか見抜く必要がある。これは転職サイトの企業情報や企業のHPを見ただけではわからない。大体が綺麗事しか書いていないのが一般的です。基本的に企業があえて悪い情報を書くはずがありません。
ホワイトかどうかは実際に働いてみないとわからない。しかし、それではリスクが高すぎる。もし入った会社がハズレの会社だったら目も当てられない。
ここで、見抜く方法が一つある。それが実際にその企業の面接を受けることです。面接を受けると実際に働いている社員に会うことができる。しかもおそらく採用されたら同じ現場で働くことになる社員と面談することになります。一番その企業の雰囲気を知る上で重要な情報元と直接話ができるのです。
面接で出てくる社員の雰囲気でほぼその会社の雰囲気がわかります。疲れている感じの社員だったら、その職場はかなり疲れのたまるキツイ職場です。人を圧迫するような雰囲気の社員が出てきたら、その会社はプレッシャーの厳しいブラックな会社です。
私は今までに10社以上の企業で働き、受けた面接はその倍ぐらいありますが、面接時の社員の印象とその後に働く会社の雰囲気はほぼ一緒です。ホワイトな企業は間違いなく、ホワイトな雰囲気を持った社員が出てきますね。
関わってはいけないタイプの企業とは?
面接を受ければ大体わかりますが、あまり経験の無い人にとっては難しいかもしれません。自分は業界経験が結構長いので、社員の雰囲気で一発で察してしまうくらいになってます。ツライ経験もしてますので、危機察知能力が高まっているのかもしれません。
自分の経験上、面接でこういう特徴が出たらダメというサインみたいなものがあります。それは面接の時間が遅いところです。ダメ会社だと20時半とかに面接に呼ばれることが結構あります。こういう会社は間違いなく長時間労働が常態的になっているところです。
普通に考えて外部の人間を20時半に呼ぶとかおかしなことなんですけど、それがおかしいことだと思っていません。この時間帯に呼ばれた時点でアウトだと思った方が良いです。
一方、私が働いたホワイトな企業の場合、面接の時間は昼ごろというパターンが多いです。ホワイト企業の社員は残業したくないので、就業時間後に面接はしません。ブラックな会社は20時半とかに平気で面接をやりますが、普通の企業(多少は残業がある)だと18時半とかで定時の業務時間が終わった後にやることが多いです。しかし、ホワイトになると18時半でも遅いと感じるので、面接は昼です。
面接の時間だけでも余裕のある企業かがわかります。
ホワイト企業の面接は?
ホワイト企業の面接では、ブラック企業のような圧迫気味の面接はありませんが、基本的にスキルや人物などはじっくりと見られるので、楽ではありません。むしろブラック企業の方が、面接を突破するのは楽だと思います。
ホワイト企業は有能な人が多いので、それに見合ったレベルの人ではないと難しいです。しかし、あきらめる必要はないです。私もそれほど有能ではないですが、ホワイトな企業で働くことはできています。ある程度場数を踏んで、面接慣れをしていれば、それほど恐れるものではありません。一般的な面接対策をしていれば問題ないです。
スキルを身に付けて選択肢を自分に
できるだけブラックな企業には関わりを持たず、ホワイトな会社で働くのが一番良いのですが、そう簡単にはいかない場合もあります。
一番良いのが、自分自身のスキルを磨いて、会社に左右されない人材となることです。IT業界はスキルさえあれば、いくらでも会社は選べます。もし運悪くブラック企業に入ってしまったとしても、速攻で辞めて別の企業に移るということも可能です。
しかし、そういう時に自分にスキルがないと転職に不安があり、今居る会社に生活のためにしがみつくという形になってしまいます。ブラック企業でもそれなりに経験は積めますが、やはり長時間労働で睡眠不足が続いたりすると過労死や鬱病などになってしまう可能性が高まります。そうなってしまうともう自分の力ではどうにもなりません。
スキルをしっかりと身に付けて、選択肢を自分に持たせることが大事です。そうすればIT業界、プログラマー・SEの仕事はいくらでもあります。会社に選ばれるのではなく、会社を選ぶ人間になりましょう。
※ブラック企業に入ってしまったら、スキルが無くてもすぐに辞めるのがベストです。スキル以前の話です。
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